スクール内容のご案内
腎動脈エコー
腎動脈狭窄症(renal artery stenosis : RAS)は特徴的な臨床症状や兆候を有さず、身体所見からもその存在を疑うことは難しいとされております。特に薬剤抵抗性の高血圧患者および冠動脈疾患など動脈硬化のリスクファクターを有する場合は積極的に腎動脈エコーを施行することが重要と考えられます。尚、2009年6月よりガイディングカテーテルを用いた腎動脈ステントが認可され、益々腎動脈エコーの重要性が増していると思われます。
下肢動脈エコー
生活習慣病が重要視されている現在、動脈硬化性疾患が増加傾向であり同時に閉塞性動脈硬化症(peripheral arterial disease : PAD)が急増しおります。下肢のしびれや冷感、間欠性跛行を有する場合は下肢の血管疾患、神経疾患、膠原病などを疑い早期発見、早期治療が望ましいとされております。下肢動脈エコーは無侵襲・繰り返し検査・簡便・安価・血行動態評価・リアルタイム性など他の診断方法より優れた面が多く、下肢血管疾患のスクリーニング検査では最も優れた診断方法と考えられる。またインターベンション後の評価(治療効果、合併症の診断)にも威力を発揮します。
※ 講師は現役で医療機関に勤務するベテラン現役超音波検査士です。
※ 被験者モデルは健常者です。
開催日程
※ コースによっては開催がない月もございます。ご了承ください。
プログラム
1腎動脈エコーの意義及び描出法
なぜ腎動脈エコーをするのか、それを臨床でどう活かすのか、腎動脈エコー検査の意義をレビューします。
2腎動脈起始部描出法
腎動脈起始部の解剖や血管描出、血流速度の計測を行ないます。
3腎実質、側腹部よりアプローチ
腎実質の径、実質血流の計測、側腹部よりアプローチを行います。
4下肢動脈エコーの意義及び描出法
治療に直結した下肢動脈エコー法、検査の意義をレビューします。
54点(総大腿・膝窩・後脛骨・前頸骨動脈)描出、各部位のパルスドプラ測定
4点(総大腿・膝窩・後脛骨・前頸骨動脈)描出法および波形の評価を行います。
6腸骨動脈、膝下の動脈アプローチ
腸骨動脈の観察ポイントとコツ、膝下動脈の観察を行います。
※スクール当日はできるだけ多くの実技時間をとるため、テキスト解説の講義は要点のみとなる場合がございます。
※上記プログラムは、当日の進行状況によって変更になる場合もありますのでご了承ください。