少人数制ハンズオンスクール
定員4名 (土)4.75時間(日)5時間 89,650(消費税込・1名あたり)他の参加者のスキャンも参考にできるので、1人では気付きにくいポイントやコツを学べるのもグループ実習の魅力です。本スクールは2日間かけて徹底的に実習を行うスクールです。
開催休止中
※ 本スクールには1対1個別ハンズオンスクールの設定はございません。
スクール内容のご案内
本スクールは土日で集中的に時間をかけて腹部エコーを学びたいという方のためにハンズオンと症例判読を学ぶスクールとして企画いたしました。
腹部エコーのルーチン検査を経験しているが、「見えにくい症例はどのように走査していけば良いのか?」また「病変を見落とし無く検査するには何に注意をしたら良いのか?」さらに「疾患のポイントとなる所見をどのように走査すれば客観的に判断できるエコー画像として記録に残せるのか?」について解説します。
独学で参考書を何度読んでも腹部エコー検査の上達がなかなか難しいことは明白です。 参考書ではなかなか把握できないプローブの操作法や体位、呼吸法等ちょっとしたコツを実際にモデル走査しながら学んでいただける内容です。きっと日々の検査にお役立ていただけることと思います。
※ 本コースは腹部エコーの経験者向けです。未経験者の方は『腹部エコー未経験者スクール』をお勧めします。
※ 講師は現役で医療機関に勤務するベテラン現役超音波検査士です。
※ 被験者モデルは健常者です。
プログラム
<1日目>
1装置を使うとは?
装置の基本的な使い方「Bモードをきれいに描出記録するにはGAINとSTC以外に何を調整できるのか?」「計測はどのようにしたら良いか?」「カラードプラとPWの計測には何をどう調整したら良いのか?」「プローブを当てる前にどのような装置調整をすれば良いのか?」などについて解説いたします。基本設定などの操作法および装置の設定でこんなにエコー画像が変わることを知っていただきます。また、コンベックスプローブの特徴を活かした持ち方や、見落としの多い部分の走査方法の工夫についても解説いたします。
2肝臓(区域ごとに確認しての描出法)
肝臓区域を立体的に確認いただき、「どのように走査していけば区域を確認しながら走査できるのか?」系統的な走査を学んでいただきます。また症例呈示により代表的な疾患の見方と記録法について学んでいただきます。
3胆道
嚢状臓器である胆嚢は何を見て、「どのような記録を残せばよいのか?」「胆管の走行とは?」「肝外胆管の描出はどこまで見えるのか?」を確認しながら実技走査いただき、胆道疾患については何を確認しどの様な体位変換を行うと客観的な画像を記録できるのかについてその描出法を学んでいただきます。
4膵臓
膵臓の描出は周囲脈管を確認しながら走査することが基本です。膵臓の描出に必要な周囲腹部血管をエコー解剖として実技で再確認いただき、膵臓の描出を行ってその位置を認識、見えにくいときにはどのように体位を変換し工夫をすると描出改善につながるかを学んでいただきます。さらに代表的症例のポイントについて症例呈示いたします。
<2日目>
1虫垂を描出する
右下腹痛の際に臓器以外で確認すべき虫垂について基本的な描出走査を行い回腸末端、バウヒン弁、回盲部をどう描出して虫垂を確認するかを実技で学んでいただきます。また、症例呈示により虫垂炎の特徴を把握していただきます。
2膵臓
膵臓の描出は周囲脈管を確認しながら走査することが基本です。膵臓の描出に必要な周囲腹部血管をエコー解剖として実技で再確認いただき、膵臓の描出を行ってその位置を認識、見えにくいときにはどのように体位を変換し工夫をすると描出改善につながるかを学んでいただきます。さらに代表的症例のポイントについて症例呈示いたします。
3脾臓 門脈
左肋間からの脾臓描出時走査の注意点、Spleen Index計測方法、脾静脈、門脈系の確認走査法、脾臓またその周囲に見える正常亜型、異常例について提示します。
4腎臓 副腎 膀胱
一見簡単そうだが複雑な構造の腎臓をどう走査描出するか?正常亜型や先天性異常の確認方法、また、水腎症の際の確認走査方法、さらに膀胱(尿管開口部)の走査についてを学び、症例呈示により注目すべきポイントを確認いただきます。
5腹部大動脈
腹部大動脈は自覚のないまま動脈硬化による変化が現れてきます。血管の異常とはどのような状態があるのか?カラードプラ、パルスドプラの特徴的な波形変化について症例を提示しながらその走査法を確認いただきます。
6ルーチン走査の最終確認 質疑応答
※スクール当日はできるだけ多くの実技時間をとるため、テキスト解説の講義は要点のみとなる場合がございます。
※上記プログラムは、当日の進行状況によって変更になる場合もありますのでご了承ください。