セミナー詳細

腹部エコーマスター講座(STEP1:ビギナー向けセミナー)

肝・胆・膵・脾・尿路・消化管を中心とした腹部臓器の描出法と異常所見のとらえ方のポイント

 腹部超音波検査は特別な前処置を必要としない簡便な検査法であること、非侵襲的であり被曝の心配もないことから、肝・胆・膵・腎を中心とした腹部領域の検査法では第一選択として位置付けられています。また、消化管疾患に対しても有用な検査法であることが報告されています。初学者の方が「非侵襲的な検査だから、とりあえずプローブを当ててみよう」と思っても、いざ検査を行ってみると、自己流では鮮明な画像を描出するのは難しいと感じることが多いと思います。また、漠然と超音波テキストを読んだだけでは見落としが多く精度の高い検査を行うことは難しいこと、マスターするのに時間がかかることなどが問題点として指摘されています。

 私どもはこれまで毎年開催してきました腹部エコーマスター講座の場で、ご参加頂きました受講者の皆様から頂いた多くの質問やセミナー修了後のアンケートのご意見を参考にさせて頂き、これから腹部超音波検査を始めようとする方々や経験の浅い初学者にとって何が疑問点であるか、まず何を理解すれば速く上達することができるかを検討してきました。その結果、1回のセミナーで超音波検査を効率よく学んで頂くためにセミナーの受講者のレベルを2段階に分け、ビギナー向けと一段階ステップアップしたアドバンスドセミナーの2回を開催してきました。今回開催いたします。

STEP1はビギナー向けセミナーで、主にこれから腹部超音波検査を始めようとする皆様と検査に携わってから日の浅い初学者の皆様を対象として、超音波検査を習得するためにまず理解して頂きたい内容の解説を中心に企画致しました。普段身近に腹部超音波検査の指導者がいない方や、健診施設やクリニックなどに勤務されておりいろいろな症例を見る機会がない方もふるってご参加ください。

 超音波検査は診断装置を適切な設定条件にして検査を行わないと良好な画像を得ることができないため、病変の見落としが多くなります。総論では、まず超音波診断装置の設定の仕方や操作法、超音波診断に特有なアーチファクトを中心に解説します。また、各論では超音波検査を施行する上で知っておくべき腹部領域の各臓器の解剖と正常超音波像の解説に加え、描出法のコツについてもお話し致します。たとえば描出しにくい症例でも呼吸の仕方や体位変換、プローブのあて方などを工夫することで、描出可能になることがしばしば経験されます。さらに、各臓器における代表的な異常所見のとらえ方についても動画を交えて解説いたします。特に今年度は受講者の皆様のご要望の高かった尿路(腎・膀胱)につきましてもセミナーで取り上げることにいたしました。

 2020年度は新型コロナウイルス感染症の影響により、それまで毎年、会場で開催していたセミナーをWEB開催に変更させていただきました。受講者の皆様からはWEB開催にすることで好きな時間に視聴できること、理解しにくかったところを繰り返し視聴できること、特に遠方にお住まいの方は移動時間が必要ないことなどのご意見をいただき、大変好評でしたので、今年度もWEB開催にさせていただきたいと思います。

 今年度もセミナーのまとめとして、超音波診断装置を用いて各臓器の描出法のデモンストレーションを行い、講義内容を復習し、知識を定着していただけるように企画しております。さらにセミナー受講後に理解できなかった点や、日常の検査で疑問に思った点などのご質問をいただけましたら、後日、可能なかぎりお答えしたいと思います。ぜひ今回も活発なご質問をお待ちしております。セミナーに参加される皆様の超音波検査の習得の手助けとなるような企画にしたいと思いますので、ぜひふるってご参加ください。

  • セミナーID : 3258
  • 視聴期間 : 2021/08/18(水) ~ 2021/09/08(水)
  • 受付期限日 : 2021/08/04(水)

講師

森 秀明 先生 (杏林大学 医学部 消化器内科学 教授)
日本超音波医学会(副理事長)
日本消化器病学会(指導医)
日本肝臓学会(指導医)
日本内科学会認定教育施設(指導医)
八鍬 恒芳 先生 (東邦大学医療センター大森病院 臨床生理機能検査部)

参加費
通常価格: ¥15,400

早割: ¥14,300
2021年7月19日までにお申し込みの方

Step-Up応援割: ¥10,000
本セミナー開催日より1年前までにハンズオンスクールにご参加された方
詳細はこちら

大阪府医師会員の方: ¥14,300

※価格は全て1名あたり、テキスト代・消費税を含みます。
※不特定または多数の人に視聴させることはできません。
※動画は6時間程度を予定しています。
※テキスト(A4サイズ/フルカラー刷)は8月中旬に発送予定です。

   
プログラム

1.総論 
総論では腹部超音波検査を施行する上で必要な超音波診断装置の調整法、超音波に特有なアーチファクトを中心に解説します。どのような設定にしたら鮮明な画像が得られるかを学んで頂きます。

2.肝臓の超音波描出法と異常所見のとらえ方 
肝臓は腹部領域で最大の臓器であり、モニタの一画面に全体像を描出することができないため、効率よく、見落としのない検査を行う必要があります。肝臓の描出にあたっては肝内脈管の走行と、初学者にとって理解しにくい肝区域の理解がポイントとなるため、これらを中心に解説するとともに、肝疾患の鑑別に必要な異常所見のとらえ方を解説します。

3.胆道・膵臓の超音波描出法と異常所見のとらえ方
胆嚢は超音波のアーチファクトの影響を受けやすい臓器であり、検査を施行する際には注意が必要です。また肝外胆管は消化管のガスの影響を受けやすいため、描出にあたっては体位変換などの工夫が必要になります。胆道の描出のコツを示しながら、胆道疾患の鑑別に必要な異常所見のとらえ方を解説します。膵臓は後腹膜腔に位置し、胃などの消化管のガスの影響を受けやすいため、初学者にとって最も描出が困難な臓器です。膵臓の描出にあたっては周囲の脈管解剖の理解と体位変換などの工夫がポイントとなるため、これらを中心に説明するとともに、膵疾患の鑑別に必要な異常所見のとらえ方を解説します。

4.脾臓の超音波描出法と異常所見のとらえ方 
脾臓は門脈圧亢進症や血液疾患などで腫大することがあるため、脾腫の判定の仕方を中心に解説するとともに、脾疾患の鑑別に必要な異常所見のとらえ方を説明します。

5.尿路(腎・膀胱)の超音波描出法と異常所見のとらえ方
腎臓は比較的描出しやすい臓器ですが、しばしば下極付近が盲点となりやすいため、注意が必要です。また正常変異と病的所見の鑑別に苦慮することも多いため、腎疾患の鑑別に必要な異常所見のとらえ方を解説します。また膀胱に関しても描出法を解説します。

6.消化管の超音波描出法と異常所見のとらえ方 
消化管のガスは超音波検査を行う上で邪魔になるというイメージを持たれている医師や技師の方が多いため、超音波検査で消化管を観察することを敬遠されている検者も多いと思います。また健診施設などでは通常、消化管は検査項目に入っていないため、観察される機会が少ない検者の方も多いと思われます。今までのセミナーでも参加者の方々からどのような点にポイントを絞って観察すればよいかわからないとのご意見を頂きましたので、今回のセミナーでは消化管の系統的な走査法と消化管疾患の鑑別に必要な異常所見のとらえ方を中心に解説します。

7.腹部エコー検査デモンストレーション
本セミナーのまとめとして超音波診断装置を用いて調節法と各臓器の描出法のデモを行います。見落としがなく、かつ効率よく各臓器の描出をおこなうための検査のコツをライブで習得してください。

Q&A 
本セミナー受講後、今まで腹部超音波検査に携わってきてご不明な点やセミナーの内容などで疑問点がございましたら、基本的なことでも結構ですのでお気軽にご質問ください。ぜひ多くの質問をお待ちしております。

 

腹部エコーマスター講座(STEP2:アドバンスドセミナー)
2022年2月配信予定!
ビギナー向けセミナーにご参加された方は、ご優待させていただきます。
詳細が決まり次第、掲載いたします。

 

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